掃除機。それはこの世の真理。
どうもスーパー雀士です。
おかげさまで早朝清掃のアルバイトを始めて早1ヶ月ほどが経ちました。
早寝早起き(特に早寝)にはまだまだ慣れませんが、仕事の方は大分慣れてきました!
仕事内容の主を占めているのがオフィスビルに入っているテナントの掃除機かけです
オフィスなのでそこまで汚れはひどくありませんが、よく見ると細かい紙くずやホッチキスの針がチラホラと落ちています。
(絨毯に食い込むホッチキスの針ィ...。)
これらを限られた時間内で綺麗にする事を上司に課せられている私にとって心強い相棒。それが「すいまる」です。
(すいまるのイメージ図)
早い話しが業務用の掃除機なのですが、あまりに愛おしいのでつい自分で「すいまる」と命名してしまいました。
早朝清掃では3人でフロアを分担して掃除機をかけるので、1人に1台ずつ掃除機が割り当てられています。
私に割り当てられた掃除機には水色の紐が識別のための目印として結び付けられておりました。「水色=水=すい=吸い=すいまる!」このような連想を経て、彼の名前はすいまるに決まりました。
すいまるはとてもパワフルです。ダイソンなど目ではありません。まるでジャイアント白田のようにその丸いボディへとゴミを無尽蔵に吸い込んでいきます。
吸引力もさることながら、特筆すべきはコードの長さです。広いオフィスにもかかわらず、すいまるはなんと1ヶ所にコンセントを刺すだけで、抜き直すことなくすべての床をカバーできるのです。
長いケーブルさえあればコードレス掃除機など不要!力こそパワー!すいまると共にいると、このような全能感が込み上げてくるのです。
朝6時。孤独なオフィス。誰もいない部屋で頼れるのは己の身体とすいまるのみ。
そのような空間で私は語り得ぬ物たちの声を聴くのです。くたびれた椅子。室内履きのサンダル。デスクマットの下に飾られた家族の写真。その持ち主がどのような人物であるのかを雄弁に語りかけてきます。
語り得ぬ物たちの声を聴くこと。これは麻雀においても大事なことです。リアルで麻雀を打つ喜びとは相手の麻雀を打つ所作、打牌の一つ一つから相手の強さ、麻雀に向き合う姿勢を感じ取る瞬間にあると思います。
語り得ぬ牌たちから打ち手の人間性を感じとり、また自分自身でも伝えていく。そのような境地まで到達できれば雀士として本望だなと思います。
いつか麻雀の高みへと辿り着いた時、今日の日のすいまるの力強く、また愛おしげな、懸命にゴミへと立ち向かう勇姿を思い起こすことでしょう。