麻雀の高みを目指す者のブログ

31才。独身。雀士修業中。

我が相棒「すいまる」について

掃除機。それはこの世の真理。

どうもスーパー雀士です。

おかげさまで早朝清掃のアルバイトを始めて早1ヶ月ほどが経ちました。

早寝早起き(特に早寝)にはまだまだ慣れませんが、仕事の方は大分慣れてきました!

仕事内容の主を占めているのがオフィスビルに入っているテナントの掃除機かけです

オフィスなのでそこまで汚れはひどくありませんが、よく見ると細かい紙くずやホッチキスの針がチラホラと落ちています。

 

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(絨毯に食い込むホッチキスの針ィ...。)

 

これらを限られた時間内で綺麗にする事を上司に課せられている私にとって心強い相棒。それが「すいまる」です。

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(すいまるのイメージ図)

 

早い話しが業務用の掃除機なのですが、あまりに愛おしいのでつい自分で「すいまる」と命名してしまいました。

早朝清掃では3人でフロアを分担して掃除機をかけるので、1人に1台ずつ掃除機が割り当てられています。

私に割り当てられた掃除機には水色の紐が識別のための目印として結び付けられておりました。「水色=水=すい=吸い=すいまる!」このような連想を経て、彼の名前はすいまるに決まりました。

すいまるはとてもパワフルです。ダイソンなど目ではありません。まるでジャイアント白田のようにその丸いボディへとゴミを無尽蔵に吸い込んでいきます。

吸引力もさることながら、特筆すべきはコードの長さです。広いオフィスにもかかわらず、すいまるはなんと1ヶ所にコンセントを刺すだけで、抜き直すことなくすべての床をカバーできるのです。

長いケーブルさえあればコードレス掃除機など不要!力こそパワー!すいまると共にいると、このような全能感が込み上げてくるのです。

朝6時。孤独なオフィス。誰もいない部屋で頼れるのは己の身体とすいまるのみ。

そのような空間で私は語り得ぬ物たちの声を聴くのです。くたびれた椅子。室内履きのサンダル。デスクマットの下に飾られた家族の写真。その持ち主がどのような人物であるのかを雄弁に語りかけてきます。

語り得ぬ物たちの声を聴くこと。これは麻雀においても大事なことです。リアルで麻雀を打つ喜びとは相手の麻雀を打つ所作、打牌の一つ一つから相手の強さ、麻雀に向き合う姿勢を感じ取る瞬間にあると思います。

語り得ぬ牌たちから打ち手の人間性を感じとり、また自分自身でも伝えていく。そのような境地まで到達できれば雀士として本望だなと思います。

いつか麻雀の高みへと辿り着いた時、今日の日のすいまるの力強く、また愛おしげな、懸命にゴミへと立ち向かう勇姿を思い起こすことでしょう。

 

 

 

点数計算の練習①

自分の麻雀における直近の目標として、「フリー雀荘店で1人でしっかり打てるようになる」というものがあります。フリー雀荘店で気軽に打てるようになれば、リアルで打つ経験値を大幅に高められますし、将来的に全国各地の雀荘を荒らしていくという夢も実現できます!

雀荘のシステムにはセットとフリーの2つがありまして、セットというのは知り合い同士で人数を揃えて、雀荘の卓を時間単位で予約して楽しむスタイルです。フリーというのは基本1人でブラっと行って、同じように集った人同士でゲーム代などを支払って打つ事を指します。

 

フリーで打つために必要になるのが「点数計算」です。麻雀はアガった人が点数を自己申告して、周りの人達はその点数が合っているかを確認して点棒を支払うというゲームです。

もちろん点数計算ができなくてもフリー雀荘で打つことは出来ます。同卓者の人に代わりに点数計算をやってもらったり、店員さんがサポートしてくれたりします。

しかし、点数が自分で分かっていないとその手をアガる事で自分が何着になるのかが分からなかったり、何より同卓者の人にずっとフォローしてもらい続けながら打つのは気が引けるものです。

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勝負の世界で負い目は禁物。

(柴千春もこのように言っております)

 

というわけで麻雀の点数計算の練習!なのですがこれがなかなか難しい...。

思うに麻雀の点数計算で難しいのは、「アガり方によって何点になるかが瞬間的に変化する」ところにあると思います。

例えば、今日の一人麻雀で下記のようなテンパイ形になりました。

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これは五筒(ウーピン)と五索(ウーソー)のシャンポン待ち(最後が対子2つで待つこと)ですがツモアガリかロンアガリかによって役が変わります。

ツモアガリの場合はリーチ・ツモ・三暗刻・赤の5飜で満貫、親なので12000点になります。

ロンアガリになるとツモと三暗刻の役が消えてしまい、リーチ・赤の2飜で50符、4800点になります。

これに一発だったり、裏ドラや赤牌の有無によってもアガリの点は瞬間的に変わりますのでパッと点数申告するのが難しいなと感じます。

 

今後の対策としてはまず慣れること!今は何点になるのかを頭で考えてしまっていますが、慣らすことによって考えないといけない部分を減らしていくことが大事かと思います。

そしてアガってからではなく、アガる前から事前に点数申告の準備をしておくこと。事前に点数変化のパターンを想定しておくことで、なるべく慌てずに済むようになるでしょう。

 

これは仕事や人生にも通じますね。

麻雀修業の道は深い...。

 

 

 

今後のトレーニング方針について

雀魂で雀豪1に昇格してから2週間ほどが経過しまして、直近10試合における半荘戦の結果が下記の通りです!

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あまり芳しくありません...。

4-1-3-2-1-4-4-1-4-1とラスが目立っています。

雀魂では雀豪1で玉の間半荘戦の場合、素点によってポイントが若干変動しますが、順位点は1着+125pt、2着+60pt、3着-5pt、4着-180ptのため、勝ち越さなければジリ貧で後退していきます。

 

前回、雀豪1に昇格した時は玉の間でまったくトップが取れず、ほぼストレートに雀傑3へと降段してしまいました。

今回はその二の舞は避けたいところですが、このまま対戦数をこなすだけでは、また雀傑に逆戻りしてしまいそうな気配です。

(雀豪1と雀傑3の間で昇段と降段を繰り返す事を、金の間と玉の間を行ったり来たりすることから「金玉エレベーター」と言うらしい🛗)

 

このままでは高みは遠い...というわけで!

雀力upのためにトレーニング方針をしっかり立てて立ち向かおうと思います✊

具体的には、、、まず座学!!!

ネット麻雀を習慣的な惰性で打つことを控えて、その分これまであまりやってこなかった「何切る」問題や、牌効率の勉強、点数計算の練習などの時間に使おうと思います。

次に、強い人の麻雀を見て真似する!

やはり「下手の考え休むに似たり」とはよく言ったもので、ここは素直に強い人の打牌を吸収していこうと思います。

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https://m.youtube.com/channel/UCt40tSdNIum1EzOyy-_K2HA

YouTubeの「渋川式麻雀通信」は神。)

 

最後にリアル麻雀のアウトプット!

ネット麻雀はインプットで基礎を固めていきたいですが、並行してリアル麻雀のアウトプットを高めていこうと思います。雀荘でもそこそこ試合にはなるのですが、いかんせん経験量の不足が否めない所なので、リアル雀荘の制圧に向けて少しずつ乗り出していこうかと思います。

 

終わりに好きな『ハイキュー』のシーンを引用しまして行動方針の柱に据えておきましょう。

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(胸に刻みたいお言葉...。)

 

 

 

一人麻雀のススメ

私が尊敬する土田浩翔プロいわく「麻雀の良いトレーニング方法として一人麻雀がおすすめです」と話しておられました。

https://m.youtube.com/watch?v=hUlrK--4TOw&t=309s

 

さっそく今日から練習として自己流で取り入れてみることにしました!

 

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ご協力いただく3名。(上家ウサギさん、対面ダルマさん、下家ゾウさん)

 

まずは親を決めます。

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10!ということで対面のダルマさんが東一局の親です。(追記訂正:ここで私が間違えていますが、出目が10なので正しくは下家のゾウさんが親でした...。)

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しっかりと洗牌(シーパイ)して混ぜます。

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本当は4人分の山を積むのがよいのですが、面倒なので今回は親の対面分だけ山を積みます。

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サイコロで出た10の所に切れ目を入れ、配牌を取っていきます。

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ドラは一萬です。(ドラ表示牌が九萬なので一つ上の一萬がドラになります。9の次は1。)

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麻雀牌は全部で136枚ありますが、そのうち14枚は取りきらない王牌(ワンパイ)として残します。

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真ん中の平置きの分と対面の山の切れ込みの入った6枚まで取ったらその局は終わりです。

 

理牌しました。

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親のダルマさんが南を切り、戦いの火蓋が切って落とされました。

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今回は3名には悲しきツモ切りマシーンになってもらいます。

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14巡目に五索(ウーソー)をツモって、ようやく聴牌(テンパイ)しました。

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五萬を切って、三・六筒(サブローピン)の両面(リャンメン)待ちでリーチします。

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リーチに震え上がる三者

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なんと結果は、上家のウサギさんが河底(ホーテイ=他家が引いたツモ山の最後の牌)で三筒(サンピン)を掴んでしまいました。

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ロンですねえ〜。

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リーチしていたので裏ドラをめくるも乗らず。

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このアガリ手の役は、「リーチ・河底(ホーテイロン)・ドラ」の3飜(ハン)、40符。親ではなく子のロンアガリなので、5200点になります。

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悔しそうなウサギさんから点棒をもらいます。

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最後に自分の切った牌の河を見渡し、もっと高い打点でアガれる可能性があったかを検証してから、次の局に進みます。

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こうして貴重な休日の時間は過ぎていきます。

これでいいのか?多分これでいいのでしょう。

 

『ペドロ・パラモ』という小説について

このブログを始めたきっかけの半分はもちろん麻雀の高みを目指していきたいからである。

では残りの半分は何か?

それはこの『ペドロ・パラモ』という小説の面白さを伝えたいからである。

私が麻雀を好きなのは「面白いから」であり、この『ペドロ・パラモ』もまた非常に「面白い」ものであるため、美しいもの同士が惹かれあうように、面白いもの同士が引き寄せ合うのはこれもまた必然といってよいだろう。

 

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(決してネタ切れではない)

 

作者はフアン・ルルフォというラテンアメリカの方で私は知らなかったのですが、あのガルシア・マルケスにも影響を与えた元祖マジックリアリズムの使い手ともいうべき重要な作家だそうです。

この本の後書きにルルフォ自身の経歴についてのインタビューがあり、それがなかなか強烈だったので少し紹介します。

「私が七歳の時に父は山賊に殺された。伯父も殺され、祖父は足の親指から逆さ吊りにされ指を駄目にしてしまった。とにかく暴力がすさまじかった。」

このような強烈な過去を持つ作家の作品というのは得てして面白いものです。

 

↓以下あらすじ

ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった……。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって紛れもないメキシコの現実を描き出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。(解説  杉山 晃)

 

この小説は前半が「おれ」ことフアン・プレシアドの父親探し、後半がその父親ペドロ・パラモという人間について主に描かれます。

特徴的な手法として、物語の語り手が、1つの章、または1つのパラグラフによってコロコロ変わるので、最初は「これは今誰の視点なんだ??」となかなか混乱させられます。

しかし、慣れてくると過去に関わりのあった様々な人たちからの複合的な視点によって、少しづつペドロ・パラモという人物像が浮かび上がってきます。

ペドロ・パラモという人物は終始一貫して、あまり良い人物ではありません。周りの人たちからもまったく好かれていません。ですが読み進めていくと、周りの人がペドロ・パラモを嫌っている理由はそれぞれに違っており、単なる「嫌い」という一言では片付けられない複雑な感情を持っていることが分かります。

そして、この小説で最も美しいのはラストシーンです。ルルフォが描き出す一つの光景を前にして、ペドロ・パラモという人間の「あまりに純粋な生き方」の美しさを感じさせられます。

ここで私たちはフアン・プレシアドの当初の目的が「父親に会いに行く」であった事を思い返し、ペドロ・パラモという人にようやく出会えたような気持ちになって物語は幕を閉じます。

 

フアン・ルルフォという人は優れた写真家でもあったようです。そのためか文章の中で一つの光景を描き出す能力がとても優れています。

本や映画、麻雀と人生。我々が振り返った時に思い出すのは線ではなく瞬間の光景であるように思います。一つでも素晴らしい光景を描き出すことができたなら、それは生きた試みとして成功であったと言えるでしょう。

 

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いつかアメリカ行ったら手に入れたい。

 

 

『PERFECT DAYS』と早朝清掃バイト

先月から副業として、早朝のオフィスビル清掃のアルバイトを始めています!

これまで完全に夜型の人間だったということもありまして、最初はなかなかキツいものがありました...。

しかしここ最近は、日の出が早くなり気温も暖かくなってきたおかげもあって、朝の空気を自転車で感じながら快調に出勤し、誰もいないオフィスビルを自分の手でピカピカにすることに喜びを感じています!

この清掃のアルバイトを始めるきっかけになったのが『PERFECT DAYS』という映画です。

 

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ヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演

 

役所広司が演じる平山という主人公は東京でトイレ清掃員の仕事をしています。

狭い部屋に1人で住み、朝早くに起きて決まったルーティンを行い、好きなカセットテープの音楽を聴きながら車で現場に向かう。

公衆トイレ清掃という仕事を丁寧にこなし、慎ましやかな毎日を過ごす平山の姿に、私はとても強く心を打たれました。

そして気付いた時には自分も求人サイトで早朝清掃の求人を探して応募をしておりました。

自分の麻雀には多くの至らない点がありますがその中でも「甘さ」があると思います。

甘い一打、甘い鳴き、甘い放銃。麻雀の高みを目指す上で甘さは極力削いでいくようにしたい。そのためには麻雀をしている時だけではなく日常生活の中でも甘えを見直さなければと考えました。

そのためにまずは「早起き」。

ここから全てを始めていきたいと思います。

明日も5時起き。早く寝て明日に備えようと思います!おやすみなさい〜💤

 

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同監督の『パリ、テキサス』も良い映画。

 

 

 

 

 

サザエさんの麻雀回についての考察

4月7日のサザエさんが麻雀回だった!と巷で話題になっていることをご存知でしょうか?

その問題回は「最近、ハマってます」。

意味深なタイトルですがまずはこの画像のマスオさんをご覧ください。

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これは完全にハマってます。

 

以下あらすじ↓

最近、麻雀にハマっているマスオ。寝ている時も麻雀の夢を見て、役満であがって高笑いしているところを、サザエに起こされる。いい夢だったので続きが見たくて二度寝してしまい、さらにサザエに怒られてしまう。朝食に置かれたバターは、麻雀牌の「白」に見えてしまい「最近麻雀にハマってるから…」とマスオは反省する。

 

麻雀というものはやってみると分かりますが非常に面白いものでして、かなりの中毒性があります。マスオさんがハマるのも無理はありません。顔も勝負師の表情になっています。

この中でマスオさんが「将来、タラちゃんが大きくなった時には家族麻雀が出来たらなあ」と夢想するシーンがあります。f:id:superjanshi:20240408200759j:image
(タラちゃんゴツすぎでは?)

 

このシーンで特筆すべきはカツオの理牌です。理牌(リーパイ)とはバラバラに配られた麻雀牌を手牌で綺麗に並べ直す行為のことです。

理牌の並べ方は自由ですが、最終的に牌を倒したときに形をみんなで確認してもらう必要があるので理牌が必要になります。

しかし、あまり最初からキレイに理牌をしすぎると麻雀巧者からは切った牌の位置などから手牌構成を見抜かれてしまう事があります。

それを踏まえた上でもう一度カツオの手牌をご覧ください。

 

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カツオはピンズの1を一番左端に寄せていますがピンズの2と3は離してピンズの右側に寄せています。

この手牌はピンズが多いので清一色を目指したい所ですが、ピンズの1か4をチーして2・3を晒した時に手牌の左から晒すとピンズの構成がバレてしまいやすいです。

理牌の時点ですでにピンズのチーに備えて手牌読み対策まで施しているカツオ。

さすがです。マスオさんはおそらくこのあと見ぐるみ剥がされてしまうことでしょう。(ワカメの不穏な中、白の対子も見逃せません)

何事もほどほどにしたいものですね。